今回は Yapps のアクセス解析に関するお話です。

当ブログは大したアクセス数を得られない弱小個人ブログですし、YotioSoft に至っては目も当てられないレベルなのですが、Yapps だけは違います。

まだ月間1万 PV までは到達していませんが、今や稼ぎ頭的な存在です(広告貼ってないけど)。せっかくここまで増えたのだから、現状分析と今後の対策を立てて、実験も兼ねて1万 PV を目指していこうかなと思います。

Yapps とは?

個人的に運営している Web アプリサイトです。ブラウザ上で JavaScript や WASM で動く簡単な Web アプリをいくつか提供しています。

https://yapps.yotiosoft.com/

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アクセス数の現状

まずはページごとの Google Analytics によるアクセス解析を見てみます。今日のところは月間 7700 PV ほどです。

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ここ数日でちょくちょくテコ入れをしており、それによってアクセス数が増加傾向にあります。

日毎のアクセス数を折れ線グラフにしてみるとこんな感じ。一年前は月間 1000 PV ほどでしたが、その8倍弱程度になりました。

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周期的にアクセス数が谷になっている部分がありますが、これは土日です。Web アプリサイトという性格上、仕事などで利用されているユーザが多いようで、平日はアクセス数が増加する一方、土日は一気に減少します。また、ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始なども同じ理由でアクセス数が減少しています。

ユーザ数の方は PV 数に対してちょうど半分ほどです。日本語にしか対応していないので日本からのアクセスが大半で、一人当たり平均 2.17 ページを閲覧している計算になります。

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問題点と解決策案

問題点 1:実質的にモノカルチャー経済

ここで一つ、致命的な欠陥が。アクセス数の表を見ていただければ一目瞭然なんですが、「char-checker(全角半角判定)」がアクセス数の 87% も占めています。

ページ別のアクセス数を見ても、char-checker は日に日にアクセス数が伸びているのに対し他のページは大して伸びていません。

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Google Search Console によれば、このページは多くの関連キーワードで掲載順位1位に上がっているようです。

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それ自体はありがたいことなのですが、アクセス数2位との開きが大きすぎます。アクセス数2位「rotate(英数字を反転)」は月間表示回数 470 回と、1位と比較して 1/10 未満です。

この状況は非常にリスキーですね。char-checker は検索結果順位とアクセス数に大きな依存関係が見られますので、char-checker が検索結果1位から転落すれば、その瞬間に Yapps 全体のアクセス数は激減するでしょう。char-checker にばかりアクセス数が依存しないよう、もっとバランスよく他のページのアクセス数も増加させなければなりません。

対策案 1:SEO 対策?

もっと検索結果に出やすくしようというものです。ただ、検索汚染に繋がりかねませんし、面倒くさそうなので個人的にはあまりやりたくありません。

対策案 2:アプリを増やす

力技で行くなら「数撃ちゃ当たる」戦法しかないかなと思います。第2、第3の char-checker が出現するまでアプリを増やし続ければ、どれか検索結果上位に上がってくれるものがあるのではないか?という予想です。

問題点 2:ページ間遷移が少ない

せっかく多くのユーザの方々に char-checker を開いてもらっても、他の Web アプリのページには移動してくれません。

これは、これまでの各アプリページのデザインに問題があったのかなと思います。Yapps ではトップページ→各アプリページへの内部リンクはありますが、アプリページ→他のアプリページへの内部リンクは一切置いていませんでした。ゆえに、Google 検索結果から直接 char-checker のアプリページに辿って来たユーザにとって、Yapps に他にどんなアプリがあるのかは知る由もなかった(多くの人はいちいちトップページを見てみようとは思わないっぽい?)というのが原因かと思います。ユーザはあくまでも Web アプリの機能を求めているのであって、そのサイト自体には何の興味もないという視点が欠けていたのかなと思っています。

対策案:「関連アプリ」リンクを設置する(実施済み)

注目してもらっているアプリページから他のアプリページにも誘導するために、「関連アプリ」として他のアプリページへの内部リンクを設置しました。

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まだ設置から数日しか経っていないので効果は不明ですが、上位3つのページを除いた下位のアプリページの日毎のアクセス数を見てみると、急激に増加している傾向が見られます。特に「全角半角判定」からの「全角半角変換」へのリンクは効果アリです。

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問題点 3:ユーザ維持率がそこまで高くない

これは相場が分からないので低いのか、あるいはこんなもんなのか謎ですが、一度アクセスしたユーザが1週間後、2週間後もアクセスすることを示す「ユーザ維持率」は数%程度と低いです。

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いくらかブックマークなどから来られているユーザも居られるようですが、多くは Google 検索結果からの一度きりの利用のみです。

対策案:PWA 化する

Web ページを PC のデスクトップ画面やスマホのホーム画面に登録し、独立したアプリのように利用できる PWA (Progressive Web App) を Yapps に実装しようかなと思っています。

ホーム画面からササッと Yapps の各ツールが開けますし、ページをキャッシュさせることでオフライン環境でも利用可能になりますので、特にスマホからのアクセス数は増やせるのではないかなと思います。PWA ならプッシュ通知を飛ばすことができますので、新しいアプリを追加したら通知させることも可能ですね。

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まだ Yapps では PWA は提供していませんが、提供に向けてモバイル向けに表示を改善しているところです。今後はスマホからの利用も重視していかなければなりませんね。

一つの懸念点は、そもそも PWA が一般ユーザには知名度が低く、あまり流行っていないという点です。何らかの方法で PWA のインストールを促さなければ認知されることはない気がします。

その他考察など

問題点ではないけどアクセス解析結果から考えられる点をいくつか挙げていきます。

検索結果順位との関連性

検索結果 1 位の char-checker だけがアクセス数が多い傾向からも分かる通り、いかに検索結果順位が大事かが解析結果に現れているかと思います。ただ、これは Web サイト全般に言える傾向というよりかは、内容によってその傾向が強く出るか弱く出るかが異なります。

例えばブログであれば、検索結果1位でなくとも内容やタイトルによってクリックされる機会はあるため、検索結果順位に依存する傾向はそこまで強くはないでしょう。特に近年は SEO 対策だけがガンガン実施された内容ゼロのアフィリエイトブログが上位1位にヒットしやすいこともあり、何らかの検索をする際に上位2番目以降の他のブログを開く機会は多いのではないかと思います。実際、当ブログの解析結果では検索結果2位以下でもそれなりのアクセス数を得ているものがあります。

しかしながら、Yapps は「Web アプリサイト」という性格ですので、ブログとは違い検索結果順位に依存する傾向が強く現れます。Web アプリはサイトごとの機能性の違いはそこまで大きくないですし、アクセスするユーザは Web サイトに情報ではなく機能そのものを求めている場合がほとんどです。ゆえにタイトルや説明文をあまり確認することなく、とりあえず目に入った検索結果1位を選ぶ人が多いのだと思います。

つまり、Web アプリサイトでアクセス数を稼ごうと思ったら、ブログと比べてかなりレッドオーシャンであることが懸念されます。競合サイトが多いアプリ、例えば「メモ帳」などよりも、ある程度需要がありつつも競合が少ないニッチなツールを狙っていったほうが良さそうです。

ブックマーク登録されたら勝ち

ブログは「情報」を提供する性格上、一度見たら複数回見返すことはあまりありませんが、Web アプリは「機能」を提供する性格上、複数回アクセスされやすいです。なんとかブックマークしてもらうなり、SNS で共有してもらうなりして、再訪問率を上げていくことが重要かと思いますが、まずは SNS 共有ボタンなどで共有しやすくすることから始めようかなと思っています。

また、最近の Yapps の良い傾向として、社内チャットや社内クラウドらしきリンクからアクセスされている傾向があります。これは非常に嬉しい限りです。社員共通の知識という、ある種の「囲い」が存在することで、組織内の多くの方々に繰り返し使っていただけるチャンスが芽生えるのではないかなと思っています。

LLM は今後の脅威か?

文章関連の処理は ChatGPT をはじめ LLM の得意分野ですので、LLM が台頭し続けると簡単な Web アプリサイトは影響を受けそうな懸念点はあります。ただ、現状、LLM をはじめとする 生成 AI の台頭後にアクセス数が減少した傾向は見られていません(むしろ増加してます)。

これは何の根拠もない完全なる想像ですが、

  • 実際にはまだ世間一般にそこまで浸透していない(使いこなせていない、ノウハウがない、指示するのが面倒くさい、そもそも知らない etc.)
  • 企業や組織内での生成 AI の利用が禁止 or 敬遠されている(入力した業務データの学習への利用を懸念、有料版のライセンスがなく無料版を使わざるを得ない etc.)
  • 用途によっては 0 から処理内容を指示するよりも既存ツールを使ったほうが早い

などの事情があるのではないでしょうか。

これが浸透してくると変わってくると思いますが、非技術分野の職場はとにかく新しい技術を受け入れるのに時間がかかりますからね。いくら LLM が進歩し我々が日常的に利用しようと、全体のアクセス数に対しては、しばらくは脅威にはならないと思っています。

むしろ LLM を利用するという手もあります。現に GPT 等をベースにした各種サービスは人気を誇っていますし、「プロンプトによる指示」という面倒くさい部分を取り除いておいしい機能だけを提供するような形態のサービスには今後も将来性があると思っています。最近は Yapps と LLM を連携させた Web アプリの開発を検討しており、現在ローカル環境で実験中です。これについてはまた別件で書きたいと思います。

おわりに

Yapps の現状と考察、今後の方針について書いてみました。ある程度まとまったアクセス数になると、ユーザの動向や傾向が見られて面白いものがあります。今後も実験を兼ねて日々改良していきたいと思っていますので、Yapps ともどもよろしくお願いいたします。